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小豆島 醤の郷(ひしおのさと)No.2

「工場では醤油に必要な菌を何種類か添加します。

 

でも、この木桶には名前もないような菌や全然必要のない菌もいっぱい入ってて、それ全部でこの味をだしてくるんですよね。

 

そのひととき、私もそのどうでもいい菌の仲間入りして、

同じ空間で一緒に発酵したみたいで心地良かった。

木桶の土に乗せてもらった。

周りにも糀菌がびっしりついた重みと深みのある桶から、

ざわざわとエネルギーが伝わってくる感じがすごかった。

何十年も何百年もを知ってる木桶の傍で、

私も自然の一部になった気がした。

 

私はこの、昔々からの命の繋がりをたくさんの人に伝えていく役割がもしあるなら、なんて幸せなものに出会ったんだろうと思った。

また絶対に会いに行きたい!