触れ合って、馴染んで、醸し出すのは私達も同じ

糀を仕込む時、

冷蔵庫から出して、糀が「起きる」のを待ちます。

味噌なら塩や大豆

金山寺味噌なら野菜

甘酒なら水やご飯

のぬくもりと、できるだけ寄り添えるように。


寒い日の起きてすぐって私達も縮こまっちゃってます。
しっかり目が覚めないと、スタートダッシュはできません。
起きなさい!働きなさい!は無理(笑)

発酵も同じ。


私達も手を取り合った人の手が冷たいと「!」ってなりますよね。

ハグした時、相手の温度を感じた時、心の中もホッとして心地よくなります。

そして、お互いが馴染んでいく。

肌を合わせなくても、それが言葉だったり、雰囲気だったり。

触れ合いから始まるし、それを人は求めます。

触れ合って、相手を知って、少しずつ馴染んで…

そうすると「発酵」が始まって、醸し出すのですね。

素敵な自然の流れです。

目に見えないくらいの菌も私達も同じ事をしてる。

ただ、菌は選択したり、目指したり、評価しない。
「在るがまま」

ただひたすら、呼吸するだけ。

必死で発酵するとか
美味しくならなくちゃ!とか
今回は失敗した!とか

ならない。

お教室でも、失敗したかも、もうダメかも、どうしたらうまくいくかなとか、話が出ます。

私達は寄り添って、見守ればいいと、糀に教わります。
それで、このままでいいんだと。

毎回同じ材料でスタートなのに、十人十色の仕上がりになる。

自分らしい仕上がり。楽しいですね。

その時の私が目の前に醸し出される。

糀からのメッセージに、ますます発酵が楽しくなります。

さて、今回は私はどう、醸し出すのか。
一緒に楽しみましょう!